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絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

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72.【蒼白の月に啼く獣7-4】

アメリカから帰国する西門が乗った飛行機が到着した時は既に夜になっていたのだが、成田からそのまま本社に行き、簡単な挨拶を済ませた後、英と共に屋敷に向かった。

3年ぶりに英邸に戻ってきた西門は、使用人だった森崎実代が、西門が出て行った翌年、退職したことを知った。
辞めた理由を聞くことはできなかったのだが、理由などよりも彼女がいなくなっていた事の方が西門には少なからずショックであった。
彼女は使用人の中で唯一、狂司郎を気にかけていた人物だった。
その彼女がいなくなったということは、この屋敷の中で狂司郎が感じる孤独はいかほどであっただろう。
 
狂司郎を思うと胸が痛むが、反面それは、西門が不安を吹っ切るきっかけになった。
もう迷っている場合ではない。
狂司郎の暴走は、彼が発しているSOSなのかもしれない。もしそうならば、自分が真正面から受け止めてやりたい。
まずはそこから始めることにしたのだった。


狂司郎の部屋に向かう前に、西門は英に願い出たことがあった。
それは、今から狂司郎と話をするにあたり、失礼な発言や態度があると思うが、何も言わずに堪えてほしいこと。
そして、話の後に、道場を使いたいので 準備しておいて欲しいということだった。
 
西門は、再会した狂司郎が素直に自分を見てくれるとは思えなかった。
過去のいきさつもあり、そして今現在荒れていると聞いては、かつてのような態度では舐められてしまうだろう。

舐められないためには、まずは狂司郎に自分という存在を認めさせなければならない。
決して無視はさせない。だからいきなり煽ってみようかと考えていた。

煽って狂司郎が腹を立てて向かってきてくれれば、そこから始められるような気がしていたのだ。
狂司郎に伝えたいことがある。それを伝えるためには、彼が自分を見てくれなければならない。

狂司郎がキレて暴走する可能性もあるが、昔と変わらぬ気持ちを心のどこかに少しでも持っていてくれるのならば上手くいくのではないか。
不安はあったが、自分にはそれしか思いつかなかった。

英は一瞬、驚いたような顔をしたが、すぐに深く頷き了承してくれた。
「いいだろう。君に任せるよ」
そう答えると、すぐに内線電話で使用人に道場の準備を命じた。


そうして、7年前と同じように英と西門は狂司郎の部屋を訪れた。

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