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絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

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70.【蒼白の月に啼く獣7-2】

狂司郎のことが頭から離れないまま3年近くの年月が過ぎ、狂司郎は桜華学園高校に進学するのだろうかなどと、自分が気にかけても詮無いことに思いを巡らせたりもしていた西門の耳に、ある日、本社から出張で来ていた社員からの噂話が入ってきた。

それは醜聞が社内でも密やかに流れる程の、酷い荒れ方をしているという狂司郎の噂だった。

暴力沙汰と家出を繰り返し、今はまだ父である英の根回しもあり警察介入までには至っていないものの、いつ少年事件として立件される程の事を起こすか判らない狂司郎の危うさが、英を苦悩させていると言う。


それを知った西門は、心の奥に眠らせていた罪の意識が再び頭をもたげるのをとめられず、ニューヨーク支社に英が訪れた時に、彼に話を聞きに行った。
あくまでもしらを切り通そうとした英だったが、過去の狂司郎を知る西門には誤魔化しきれず、噂が真実であることを認めた。

それほど問題を起こしながらも、桜華学園を退学にならないでいるのが不思議だったのだが、狂司郎はどれほど素行が荒れようとも、勉強だけは抜かりなくやっていたらしく常にトップクラスを維持していることと、英の多大な寄付金で、なんとか学校を押さえ込んでいるようだった。

だが、それもいつまでも続けられるはずもない。一度でも刑事事件になれば否応なく退学になるであろう。

狂司郎をそこまでにしてしまった一端が自分にもあると確信している西門は、英に教育係への復帰を頼み込んだ。


「君にとって、今はとても大切な時期だ。恭司郎のためにその時間を無駄にさせるわけにはいかない」
そう言って西門の頼みを退けようとする英に、西門は何度も頭をさげ、最後は懇願するほどの勢いだった。

「僕にとって大切であると同じように、今の恭司郎様にとっても大切な時なんです。
僕に何が出来るとは言えません。でも、もう一度恭司郎様の傍で支えたいんです。
それは、僕がかつて恭司郎様に対してしてしまった裏切りへの罪滅ぼしという、僕自身への大きな意味もあるんです。
お願いします。もう一度教育係として恭司郎様の傍にいさせてください」 

英としても、かつて狂司郎を手懐けた実績のある西門の手を借りたいという気持ちはあるのだが、MBAを無事取得しニューヨーク支社で本格的に仕事を覚え始めた西門に、貴重な時間である3年間を無駄にさせたくないという配慮から迷っていたのだった。

だが、英は最終的に、東京本社に席を置き、狂司郎が登校中は本社の仕事を、下校後は狂司郎の教育係として働くという変則的な勤務体制にするという結論で、西門を呼び戻す決断をした。

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