Möelva-B×B-

絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

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65.【蒼白の月に啼く獣6-7】

「…恭司郎様。お話したいことがあります」

 大事そうに手にしたペンを箱に戻している狂司郎に、西門は静かに話しかける。
 この先話す内容を思うと、西門の心が軋み悲鳴をあげそうだった。

「ん?」

 何も知らない狂司郎は、口元に笑みを浮かべたままの顔を上げ、大きな瞳をまっすぐに西門に向けてくる。

 淡い色のその瞳を見つめながら、声が震えそうになるのを必死で押さえるため腹にグッと力を入れて西門が話し始めた。


「恭司郎様、僕はもうすぐ大学卒業ですが、卒業したら恭司郎様のお父様の会社に入社するんです。」

「…知ってる」
狂司郎がコクリと頷く。

 たぶん、狂司郎は西門がこの家から会社に出勤するのだと思っているのだろう。
 もちろん本社勤務であれば、それも可能だった。だが、現実はそうならなかったのだ。


「会社に入社したらすぐ、僕はアメリカに行かなくてはならないんです。
ニューヨーク支社で働くことに決まっているんです。
だから……卒業したらこの家を出て行くことになります」

 狂司郎の顔からスーッと表情が消えていく。

 大きく見開かれた目だけが西門に何かを問いかけてくるようだった。
 狂司郎の視線が西門には痛かったのだが、ここで目をそらしてはならないとじっと見つめ返した。

テキスト by 流々透雫

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