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絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

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64.【蒼白の月に啼く獣6-6】

 プレゼントは、中学生が持つのならこのあたりかと選んだブランド、CROSSのシャープペンとボールペンのセットだった。それぞれに『英恭司郎』と名前が刻印されている。

 裕福な家庭に育つ狂司郎にとってはなんの変哲もないものだろうとは思ったのだが、それでも、ここまで頑張ったことへの証として何か贈りたかった。
 何を贈れば狂司郎が喜ぶのかわからず、悩んだ末に結局ありきたりなものになってしまった。でも、そこに名前を入れることで、西門からのメッセージを籠めたつもりだった。

 他の誰がどうであれ、西門は『英恭司郎』を一人の人間として認めているのだと。
それはきっと狂司郎には通じないだろう。それでも西門の心はそこにある。それだけでよかった。


「あ、ほんとだ!俺の名前が入ってる!」

 狂司郎はペンを手に取りそう言うと、刻印された自分の名前を指でそっとなぞる。
 しばらくそうしていたあと、顔を上げ西門に視線を送ると、顔をクシャっとさせて笑った。
 大きな目を柔らかく細めて、嬉しそうに、そして少し恥ずかしそうに…。


 その笑顔を見た瞬間、西門の心が何かに鷲づかみにされたように息が詰まる。


 普段見せる笑顔より、数倍可愛らしく、そして愛おしい。
 何故ならそれが自分に向けられる最後の笑顔かもしれないから。


 その笑顔をくれた狂司郎に、これから告げなければならないことがある…。

テキスト by 流々透雫

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