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絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

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62.【蒼白の月に啼く獣6-4】

 西門は大学卒業後は、英の会社に入社することになっていた。
 それは英家と西門家、双方合意の盟約であり、もちろん西門自身も了承していた。
 当初は具体的な内容は未定であったのだが、後に英から、「入社後すぐにニューヨーク支社勤務でも構わないか」という打診があった。ニューヨーク支社で実務経験を積みながらビジネススクールに通い、MBAを取得して欲しいということだった。

 英が長男である有介を本社に入れなかったことと、何か関係しているのかもしれないが、西門が口を挟むべきではなく、西門自身、ニューヨークという未知の地で自分の可能性を探ってみたいという願望もあり、英には承諾の返答をしていた。


 ただ一つ、西門が気にかかっていたのは狂司郎のことだった。

 本社勤務であればまだしもニューヨークでは、もう狂司郎と顔を合わせることもなくなるだろう。
 狂司郎が西門に対して、どんな気持ちを持っているのかはわからないが、心を許せる相手が西門だけだとすれば、西門がいなくなるということはまた狂司郎が一人きりになってしまうということだ。
 それを彼は受け止めることが出来るのか。

 社長子息と一介の社員、日本とアメリカ、その二つの距離によって二人は、もう二度と近づくことも交わることもない。
 それを知った彼がいったいどうなってしまうのか。

 自分がそれほどの影響力があると思ってしまうのは、ただの自惚れでしかないのかもしれないと考えながらも、それでも西門は怖かった。


 英とも何度も相談を重ねたが、英にしても狂司郎に爆弾投下することになるのが明白なので躊躇を重ね、結論としては、全ては受験が終わってからということになっていたのだ。


 そうして、胸の中に沈む重いものに苛まれながらも、英邸での自分に残された時間を狂司郎だけを見つめながら過ごした西門は、狂司郎の桜華中学合格が決まった夜、全てを狂司郎に告げたのだった。

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