Möelva-B×B-

絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

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61.【蒼白の月に啼く獣6-3】

 小学校の林間学校や修学旅行といった団体行動の行事はことごとく拒絶し、一度もそういったものには参加したことのない狂司郎だったが、西門の誘いには、素直について来ることが多かった。

 ただし、それは西門と二人きりでという限定つきであった。
 西門が泊りがけで自分の実家に行こうと誘った時も、頑なに首を縦には振らず、やたらと不機嫌になってしまった。
 大学の友人に食事に誘われ、狂司郎も連れて行こうとしたのだが、この時もしかり。

 人と関わることの一切を拒絶する狂司郎。

 彼が傍にいることを望むのが西門ただ一人であるという現実は、狂司郎にとってマイナスでしかないと理性では理解しているのだが、自分が彼にとっての唯一の存在であるという喜びにも似た感情を、どうしても抑えることのできない西門だった。

 それは、狂司郎が最優先という西門の行動を見た大学の友人たちから、
「ヤバイって。お前、それはちょっと異常だろ。もっと距離を置くべきだぞ。」
と、指摘されるほどだ。

 自分でもそれは重々承知しているのだが、それでも、狂司郎との蜜月とも言えるような今の現状を壊したくないと思ってしまう。

 時が許す限り、傍にいたいと…。


 中学受験に関しては、狂司郎がいつか『受験しない』と言い出すのではかと恐れていた西門だったが、その不安は杞憂だったようで、 受験勉強は順調だった。
 難解で高度な問題集でも着々とこなしていく狂司郎は、飲み込みも早く、理解力応用力共に申し分のない頭脳の持ち主だ。
 小学校1、2年生の時のあの悲惨な成績は、ひとえに狂司郎のやる気のなさが生み出したものだと言える。

この調子で狂司郎の意欲さえ維持できれば、私立桜華学園中学校の試験も無事クリア出来るであろうと思われていた。


 だが、狂司郎との関係が良好さを増すごとに、西門の心は暗く重いものにジワジワと締め付けられてもいたのだ。

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