Möelva-B×B-

絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

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54.【蒼白の月に啼く獣5-11】

 そうこうしていると有介が帰宅し、西門は応接室に呼び出された。
 さすがの有介も狂司郎を心配しているのかと思っていたら、なんのことはない、昨夜の一件の口止めをするための呼び出しだった。

「お前、昨日の一件、誰にも喋ってないだろうな?」

 横柄な有介の口調にムッとする西門だが、気を静めて答える。
「誰にも言ってませんよ、まだ。」

「これからも言うなよ。あれは酔った上での単なる悪ふざけだ。大したことじゃない。」

 有介の言葉に、西門の脳内の血液が逆流しそうだった。
「よくそんなことが言えますね!あれだけのことをしておいて、謝罪するでもなく悪ふざけで済まそうとは!」

「謝罪?なんで俺があのクソガキに謝罪する必要があるんだ?馬鹿馬鹿しい。とにかく、お前もこの家に世話になってる以上、黙っているしかないんだよ。
 もっとも、お前が何か言ったところで、証拠があるわけじゃなし、俺がやってないと言えばそれまでだがな。」

 思わず有介に手を上げそうな衝動に駆られた西門だが、狂司郎の行方がわからない現状で、事を荒立てるのも得策でないと瞬時に判断し、掌をぐっと握り締めて耐える。

「昨日のことを内密にしろと仰るのなら、今後一切、恭司郎様を虐待しないでください。
 それが出来ないようなら、全てを公けにしますので、覚悟しておいてください。
 誰も信じなくても、外部に洩れれば英家にとっては大きなスキャンダルになりますからね。」

 腹立たしい気持ちを必死で押さえ込んだ西門は、それだけを言い捨てると、有介の反応を見ることなく応接室を後にした。



 心配のあまり、いてもたってもいられず邸内をウロウロと西門が歩き回っていると、英邸の電話が鳴った。
 飛びつくように電話に出た西門の耳に聞こえてきたのは、警察の生活安全課少年係の刑事で村井と名乗る中年の男の声だった。

 駅の近くにある公園で、複数の中学生と見られる少年たちに袋叩きにされている狂司郎を、パトロール中の警官が保護したという話だ。

 少年たちは、蜘蛛の子を散らすように逃げ去ったが、足を怪我している狂司郎が逃げ遅れたらしい。
 名前も住所も頑として口を割らず、その場所から動こうともしないので、困り果てた警官が少年係の刑事に応援を要請、狂司郎の髪と瞳の色から、すぐに身元が割れ、英邸に連絡が入ったのである。

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