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絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

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52.【蒼白の月に啼く獣5-9】

蒼白の月に啼く獣 第5章 連載再開します。
兄・有介に狂司郎がレイプされかかった夜からの続きです。
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翌日、狂司郎は下校後に行方をくらませてしまった。


 昨夜のシャワーのあとの狂司郎は、西門が見る限りでは比較的落ち着いていたようだった。
 あんなことがあった後なので、確かにいつもより暗く不機嫌な顔をしていたが、西門に局部に薬をつけてもらうという行為を、意外にも抵抗なく従順に受け、その後すぐに眠るように促す西門の言葉にも、素直に従いベッドに入った。

 だが、何度も寝返りをうったり目を開けていたりと、やはりなかなか寝付かれないようで、西門はそんな狂司郎から目を離せず、狂司郎の部屋のソファで眠ったのだ。

 朝になり、西門が寝室に起こしに行って、やっと目を覚ます状態だったので、短くとも眠ることは出来たようだった。
 顔つきはやはり暗かったが、それでも朝食を半分ほど食べ――これは、有介に殴られて口の中が切れているので、そのせいであまり食べられなかったのかもしれない――、学校へもいつもの時間に出て行ったので、西門は不安を感じつつも、大学へ向かった。


 西門が大学から帰ると、いつもならその時間には自分の部屋にいるはずの狂司郎の姿が見えなかった。

 狂司郎は、裕福な家庭の子息であるため、誘拐などの心配もあり、登下校は車で送迎されている。
 不安に思った西門が、狂司郎の様子に変わりはなかったか、狂司郎の送迎をしている田上に尋ねると、無表情のまま淡々と答える。

「さぁ…特に私は何も気づきませんでしたが。これといって何もなかったと思いますよ?」
「でも、学校から帰ってすぐに、いなくなってしまったんですよね?落ち込んでたり、何か様子が違っていたりしてませんでしたか?」
「そう言われましても、車の中で会話があるわけでもないですし。」

 そうだった。この人は、仕事の一環で送迎しているだけであって、狂司郎の様子まで気に留める必要性はないのだ。車中でも声をかけたりはしないのだろう。単なる送迎の任務なのだからと言われてしまえばそれまでだ。
 だが、こうして狂司郎はいなくなってしまったというのに、取り付く島もないような素っ気無い回答に、西門は憮然とする。

 セキュリティのための送迎といった気配りがあるかと思うと、狂司郎が家を抜け出しても誰一人として心配をしないという矛盾はどこから来るのか、西門は日頃から納得がいかないのだが、今日もまた、田上の態度と同様に平常通りの屋敷であった。


 だが、昨日の一件を知る西門は、心配でいてもたってもいられず近所を探し回ったものの、狂司郎を見つけることが出来ないまま、夜10時を回ってしまった。

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