Möelva-B×B-

絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

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49.【蒼白の月に啼く獣5-6】

「恭司郎様。」
再び、優しく声をかけながら、狂司郎の体を抱き起こすと、その頭を自分の胸に抱え込み静かに髪を撫でてやった。

 こわばったままの狂司郎の体は、彼の傷ついた心そのもののようだった。

 小学5年生にもなっていれば、有介が自分にしてきた行為がなんであるかをわかっているだろう。
血を分けた兄から、暴力的に欲望を向けられ傷つけられた衝撃は計り知れない。

 西門は、このままではいつか狂司郎の心が壊れてしまうのではないかと不安になる。

 いや、もう既に壊れ始めているのではないかとも…。

 小さな頃からたくさんの傷を負わされ、その傷を癒してくれるはずの人にも置いていかれた狂司郎は、今、西門の腕の中にいながらも、自分で自分を抱きしめるように丸まったままだ。
 それは、自分が狂司郎にとって心を許せる相手ではない証拠であると思えて、西門の心に寂しさのようなものが広がる。

(寂しい?)
 何故、自分がそれを寂しいと感じているのか。西門は、自分の胸のうちに広がるものに戸惑った。
 自分は狂司郎に何を望んでいるのだろう。狂司郎に泣いて甘えて欲しかったのだろうか。

 ふと、自分の心の深淵を覗いてしまったような怖さを感じた西門は、軽く頭を振って気を取り直し
「恭司郎様、部屋に戻りましょうね。」
と、声をかけ、あたりに散らばる狂司郎の下着やパジャマ、そして有介のネクタイを持つと、狂司郎を抱き上げた。

 狂司郎は抱き上げられたことに驚いたのか、体をビクッと震わせ、西門の顔を見上げたが、気づいた西門が微笑みかけると、そのまま大人しく抱かれて行った。

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