Möelva-B×B-

絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

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48.【蒼白の月に啼く獣5-5】

 怒りはいまだ治まらず、追いかけていって殴りつけたい気持ちが渦巻いている西門だったが、今は狂司郎を介抱するのが先決だと自分に言い聞かせ、先ほどと同じ姿勢のまま、放心したように横たわる狂司郎の元に駆け寄り、跪いた。

 狂司郎の口の中には布が突っ込まれ、両手は頭の上でひとまとめにネクタイで括られているというむごい状態だ。
 口の中の布きれを取り出してやると、それは狂司郎の下着だった。おそらく抵抗をして、有介に殴られたのだろう、左の頬が赤く腫れ、口から取り出した下着に血が滲んでいた。

 目を見開いたまま固まっていた狂司郎が、西門を見るが、表情はないままだ。あまりの恐怖から思考が停止してしまっているのかもしれない。
 そんな狂司郎を西門は見ていることができず、両手首を縛り上げている有介のネクタイを解きにかかる。
 赤くこすれてしまった手首が痛々しい。
 上げたままの手をそっと戻してやりながら静かに狂司郎に声をかける。


「恭司郎様。もう大丈夫ですよ。」

 そのとたん、狂司郎の体が小刻みに震え出し、ギュッと目を閉じると、横たわったまま自分の体を抱きしめるようにしてくるりと西門に背を向けてしまった。


 有介の行為は狂司郎の心に大きな傷を負わせたのは間違いない。
 狂司郎の味わった恐怖を思うと、西門は今、どう声をかければいいのかわからず、とにかく部屋に連れて行こうと、下半身を脱がされてしまった彼をくるむために、羽織っていた自分のシャツを脱いだ。

 膝を抱えるようにして震える狂司郎の身体から、酷い出血などが見られないのを確認した西門が、自身のシャツで狂司郎の下半身を包むため、狂司郎の体にそっと触れると一瞬で緊張が走った。狂司郎の怯えを感じ、西門の胸もしぼられるように痛んだ。

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