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絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

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45.【蒼白の月に啼く獣5-2】

 狂司郎はといえば、あの次の日も、特に落ち込んだり沈んだ様子もなく、いつもと変わりなかった。
変わりないのは、ああいったことに慣れているからなのかと考えると、西門としては手放しで安心できる状態ではなかったのだが、これまで以上に狂司郎の様子に気を配るように心がけていた。

 西門と一緒にいる狂司郎は、感情表現が乏しいのは相変わらずだが、笑顔を見せてくれることが多くなり、狂司郎の心が少しでも穏やかであるのだと思えて純粋に喜びを感じていた。

 だが、気に入らないとすぐに手が出るのも相変わらずで、そのたびに狂司郎を押さえつけ、
「恭司郎様、何かあるならまず言葉で言わないとダメです。」
と教育的指導を繰り返す西門だった。

 狂司郎の辛い環境を思えば、甘やかしてやりたいとも思うし、甘やかすことはいくらでも出来たけれど、人とのコミュニケーションのとり方を知らない狂司郎に、人と接するための善悪を教えてやりたかった。
 それはこれから先、狂司郎が孤独から逃れるためにも大切なことだと考えたからだ。


 そして西門には、最近日課にしていることがあった。

 毎晩、西門が眠るのは深夜1時近い時間なのだが、ベッドに入る前に狂司郎の寝室を覗くようにしていた。
 それまでも時々、ちゃんと部屋にいるか覗いてみたことはあったのだが、ある日覗いた時に、ベッドの中で狂司郎が発熱してうなされていたのを発見したことがあって以来、毎日見に行くようになったのだ。

 狂司郎には、身体の具合が悪い時は我慢しないようにと、言って聞かせているのだが、なかなか素直に言ってこないので、西門の方が気になってしまい、毎晩見に行くのは自分が安心するためでもあったりする。

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