Möelva-B×B-

絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

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42.【蒼白の月に啼く獣4-8】

 しばらく狂司郎が風呂にあがるのを待っていたのだが、なかなかあがってこない。
倒れでもしているのではないかと心配になった西門は、浴室に行ってみた。


  シャワーの音がしている浴室のドアに向かって名前を呼んだのだが返事はなく、中で動く気配も見られない。

 いよいよ、不安が増して
「恭司郎様、開けますよ?」
と声をかけ、ドアを開けた。


 浴室には、流しっぱなしのシャワーの下で立ち尽くす狂司郎の姿があった。

 狂司郎が、入り口にいる西門にゆっくりを顔を向ける。
 髪を伝って滴り落ちる水滴を拭うこともなく、西門をじっと見つめるその表情には、あまりに暗い翳りがあった。


 狂司郎が今、何を感じ何を考えているのかわからないが、肉親である兄から受ける理不尽な暴力に傷ついていないはずはない。
 泣いても喚いても、この家にはそれを受け止めてくれる人さえいない中、これまでもずっと、たった一人で傷を抱え込んできたのだろう。

 狂司郎の心の中はどれほどの傷を負っているのか――
 西門は胸がしめつけられるような思いを感じていた。

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