Möelva-B×B-

絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

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39.【蒼白の月に啼く獣4-5】

「恭司郎坊ちゃまがここでお食事されてたら、有介様が入っていらして…。」

 実代の言葉に、西門が床を見ると、床の隅の方に転がったお椀、割れた皿や食べかけの握り飯が落ちている。

 狂司郎が何らかの理由で夕食を食べ損ない、それに気づいた実代が、ここで味噌汁とおにぎりを食べさせていて、それを見つけた有介が、先ほどの事態を引き起こしたといったところだろうか。
 床に転がる握り飯は手付かずの1個と、半分ほどの食べかけだ。ぶちまけられた味噌汁の量を見ても、狂司郎が食べ始めてすぐだったのだろう。

 そう推測した西門は実代を振り返り声をかけた。
「すみませんが、もう一度おにぎり作ってもらえますか?」
まだおなかをすかせているかもしれない狂司郎を慮っての言葉だった。


 言われた実代は一瞬オロオロと戸惑うような表情を見せたが、気を取り直すかのように西門を見ると
「わかりました。今すぐに。」
と、頷いた。
 そして、狂司郎の方に身体を軽く屈め、微笑みかける。
「恭司郎坊ちゃま、もう少し待っててくださいね。すぐ作りますからね。」
 実代はすぐに握り飯の支度を始めた。


 西門は、肌につくのが気持ち悪くて汚れたシャツを引っ張っている狂司郎に
「恭司郎様。ここで少し待っていてください。今、着替えとタオルを取ってきますから。」
と、声をかけ、厨房を出ようとした。
 すると、西門の脇をすり抜けるようにして狂司郎が厨房から駆け出してしまった。

「あっ!恭司郎様!」
驚いて声をあげた西門に、実代が微かに微笑みながら声をかける。
「私がお部屋にお持ちしますから、西門さんは恭司郎坊ちゃんについててあげてください。」

「ありがとうございます。もしまた有介様にみつかったら、僕に頼まれたって言ってくださいね。何かあったら僕のせいにしておいてください。」

「わかりました。では急いで作って持って行きますので。」

 あとのことは実代に任せると、西門は狂司郎の部屋へ急いだ。

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