Möelva-B×B-

絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

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36.【蒼白の月に啼く獣4-2】

 厨房に入った西門の目に飛び込んできたのは、正面で口元を手で押さえ、恐怖に怯えたような表情の中年の女性、森崎実代だった。
 彼女は、狂司郎の幼馴染、一之瀬彰の母の話にも出てきた人物で、使用人の中でただ一人、狂司郎母子を気にかけてくれた人だった。住み込みで働いているので、このように遅い時間にも英邸にいるのである。

 彼女の見開かれた視線の先には、ひっくり返った椅子と共に床に転がっていた狂司郎の襟元を締め上げようとしている有介の姿があった。


「なんだ!その目つきはっ!」
有介の激しい言葉にも、ひるむことなく険しい目つきで見上げる狂司郎がいた。


 その光景に一瞬呆然としてしまった西門だが、有介の拳が握られた右手が上がった時、我に返り、咄嗟にその腕を取った。

「おやめください!有介様!」

 ハッとしたように有介が西門を見る。西門は、狂司郎のシャツの襟を引っ張りあげている有介の左手を無理矢理引き剥がし、狂司郎を自分の腕の中に抱え込む。


「ふん。ナイトの登場か。」
有介の嫌味な言葉に、西門も思わずそちらに強い視線を送った。

 狂司郎に対する有介の過剰な仕打ちを目の当たりにした西門の心の中には、有介に対する怒りが沸々と湧き起こっていた。
 どんな理由があっても子供相手にこんな暴力はひどすぎる。先ほど聞こえた『餌』発言も許せない。『餌』とは、いったいどういう意味なのだ。
 英の息子である有介に、直接言葉でぶつけることが出来ないことも悔しくて、それが有介に向ける西門の視線をさらに強いものにしていた。

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