Möelva-B×B-

絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

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狂雪22.ささやかな約束を5.

 駅に向かう歩道を、狂司郎に並んだ雪耶が弾むような足取りで歩きながら喋り続けている。クラスのこと、先生のこと、学校で起きたこと、話題は尽きない。
 楽しそうに喋っている雪耶と、時々雪耶に視線を向けながら聞いている狂司郎の姿は、桜華学園の中ではしばしば見かける構図だが、今日は学校の外、しかもその後ろには強面の男が一人張り付いているという珍しい状況だ。

 狂司郎は、自分たちの後ろを歩いている男が、雪耶の護衛だと理解していた。毎日、学校の登下校だけでなく、おそらく、どこに移動するにもこうして護衛しているのだろう。
 だが、後ろの男を気にするそぶりを全く見せない雪耶に、狂司郎は、一般とは違う異質な雪耶の日常を感じ、屋上で顔を歪ませていた雪耶の姿を思い出していた。


 駅前の交差点で信号待ちをしていると、雪耶がふくれっ面になる。
「あーあ。もう駅に着いちゃったよ。ちょっと駅まで近すぎじゃね?」

 キョロキョロとあたりを見回し、すぐ横のビルの1階にカフェを見つけたとたん
「狂さん!カフェ!カフェに入ろう!喉乾いたし!」
 と狂司郎の腕を掴み、グイグイ引っ張ってカフェの扉に向かう。

「ゆ、雪耶さん!ダメですって!川田が待ってますから電車に乗らないと!」
 慌てて山本が駆け寄るが
「えー!だって俺、喉が渇いたよ。飲んだらすぐ出るから!
山本さんも一緒に入れば安心だろ?ほら!行こう行こう!」
「いや、マズイっすよ。絶対マズイっすよ!雪耶さん駅に行きましょう!」

 雪耶は山本の声を聞き流し、狂司郎を引っ張ってカフェに入ってしまう。
「山本さんも早く来てよ。ちゃんと俺についてないとダメじゃん!」

 店の中から雪耶にそう呼びかけられてしまった山本は従うしかないと判断したのか、
「あぁぁ、もぉ!俺が川田に怒られるんスよ!」
 ブチブチとこぼしながら店内に入ってきた。

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