Möelva-B×B-

絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

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狂雪19.ささやかな約束を2.

 黒塗りのセドリックが、狂司郎の脇をゆっくり通り過ぎ少し先で止まる。

 狂司郎がいぶかしげにそちらをチラリと見ると、後部座席のスモークガラスの窓がスルスルと下がり、中から明るい声がかかる。
「狂さんっ!」

――デコか・・・。

 足を止めた狂司郎に
「狂さん、今、帰り?」
 車の中から身を乗り出すようにして雪耶の笑顔が聞いてくる。

 狂司郎は軽く頷いた。

「狂さんってどやって帰るの?歩き?」
「…電車だ。」
「えっ?電車?狂さん、電車で通学?どこまで?」

 思えば、雪耶に自分の家がどこにあるかなど話したことがなかった。

 狂司郎は、その質問に返事はせず
「…じゃあな。」
と、また歩きだす。

「あっ!待って!狂さん、待って!」
 慌てたように呼びかける雪耶の声に振り返ると
「狂さん、そこでちょっと待ってて!」
 と、言うなり車の中に顔を戻し、何やら中の人間と喋っている。

「狂さんの降りる駅、どこ?」
 再び顔を出した雪耶が聞いてくるが、面倒くさくなった狂司郎は無言で踵を返し歩きだす。

「あぁぁ!」
 慌てた雪耶が車から転げるように飛び出して来て狂司郎の腕をつかむ。
 と、同時に反対側のドアから降りた男がすばやく雪耶の傍に駆け寄ってくる。
 男はスーツは着ているものの、だらしなく着崩しているし、その鋭い目つきと醸し出される雰囲気に一目で堅気ではないとわかった。

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