Möelva-B×B-

絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

| スポンサー広告 | --:-- | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

狂雪17.近づく距離9.

 ごそごそと狂司郎の隣に移動した雪耶が、頭の下で両手を組んだままの狂司郎の右腕の端にそっとそのオデコを乗せる。

 どうするつもりなのかと見ていると、狂司郎の身体に沿うように背中を寄せて寝転がってきた。狂司郎の表情がフッと柔らかくなる。



 他の生徒たちが勉学にいそしんでいる昼下がり。温かく包み込むような陽の光と、触れ合っているお互いの体から伝わる体温が心地よくて、トロトロと眠りたくなるようだった。
 雪耶の小柄な身体を自分の腕の中にすっぽりと納めてしまいたいとも思う狂司郎だったが、そうすると雪耶が逃げ出してしまうような気がしてそのままにしておいた。



 時折緩やかに吹く風が雪耶の柔らかな癖っ毛を揺らす。それがちょうど狂司郎の顎の辺りをくすぐるので、狂司郎が左手を頭の下から外し、手の平全体で雪耶の後頭部を包み込むようにそっと押さえる。

 雪耶の体がヒクリとわずかに反応するが、起き上がる気配は無い。

 寝てしまったのか?
そう狂司郎が思った時、
「狂さん。…ありがとう」
 雪耶の小さな声が聞こえた。

 その声を聞いたとたん、狂司郎の胸の中を何かが襲う。
 自分の心を動かすものがなんなのかわからないまま、押さえていた衝動に突き上げられるように雪耶の髪の毛に触れていた左手を彼の身体にまわし、そのまま背中から抱き込む。

 突然の狂司郎の動きに驚いた雪耶が身をよじるが
「じっとしてろ」
 その耳元に低く掠れた声で狂司郎が囁く。
「こうしてるだけだから」

 雪耶がどんな顔をしているのか、狂司郎には見えない。そのまま抱きしめていると、やがて雪耶の体から緊張が解かれ、狂司郎に身体を預けてきた。

 狂司郎はそっと彼の髪に鼻先を突っ込む。シャンプーなのか微かに甘いような香りとひなたの匂いがした。


 狂司郎と雪耶。二人の距離が少しずつ近づいていく―――――

 

狂雪【近づく距離】 The END

制服を夏服で描いてしまったため、この小説の挿絵には出来なかったのですが、
ラストシーンのイメージイラストはこちら→抱きしめて

テキスト by 流々透雫

≪狂雪16.へ  狂雪18.へ≫

≪狂雪1.から読む
≪狂雪ルートINDEXへ
≪作品INDEXへ

Copyright (C)   ciliegio2009, All rights reserved.

 

 にほんブログ村 小説ブログ BL小説へにほんブログ村

 拍手ありがとうございます!

 

関連記事
スポンサーサイト

|  ・狂司郎×雪耶 | 18:23 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://moelvabxb.blog81.fc2.com/tb.php/123-66b9ae18

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。