Möelva-B×B-

絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

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狂雪16.近づく距離8.

――普段喋らない狂司郎が、一生懸命喋ってくれた。
 それはとりもなおさず、自分のことを気にかけてくれている証拠だ。――
 それが嬉しくて、雪耶はじっと狂司郎を見つめる。

 雪耶が見つめる視線に気づいているのかいないのか、いや、気づいていてもどう反応していいのかわからないのだろうか、狂司郎が深く息を吐き出す。いつもの怖いような顔つきではなく、なにやら自信がなさげな表情だ。少し照れてもいるのだろうか。
 狂司郎がこんな表情を、雪耶に見せるのは初めてだ。

 (なんか、今の狂さん、可愛いかも…。)

 こっそり心の中で思ってしまった雪耶の口元が思わず綻ぶ。
 その気配を感じ取ったのか狂司郎の視線が雪耶を捉えた。

「何ニヤついてんだ?おまえ…」
 狂司郎に睨まれる。

 「え?俺、ニヤついてた?…あれ?…なんでだろ?…エヘヘ」
まさか、狂司郎が可愛く見えたからなどとは本人に向かって言うことができず、雪耶は笑って誤魔化した。

「…んだよ、無自覚に笑ってんじゃねぇ!気味わりぃだろ!」
 荒っぽい口調で言うものの、雪耶を見る狂司郎の顔が思いのほか優しいことに、おそらく狂司郎本人は気づいていないのだろう。

嬉しくなった雪耶は、少し照れくさいけれど思い切って聞いてみる。
「狂さん、もっと傍に行ってもいい?」


「……好きにしろ!」
 吐き捨てるように言った狂司郎はプイとそっぽを向いてしまった。

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