Möelva-B×B-

絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

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狂雪13.近づく距離5.

「…いつもどこでも誰かが俺のことを見てる。学校の中にいるとき以外はいつでも見張られてるんだ。
狂さんも知ってると思うけど、俺んち普通の家庭じゃないから。だから守られてるってのはわかってるんだけど……。でも、なんかそれだけじゃないって気がして」

 自分の心のうちをどこまで伝えていいのか逡巡するように、言葉に詰まりながら雪耶は語っていた。

「俺だけが家族の囲いの真ん中にいて、なにも知らせないように……。
 そのためにみんなが必死になって飛び回ってるみたいな……。
 俺一人のことにみんな振り回されて……。
 なんで俺だけのために?……。
 俺の存在って……」

 言葉が途切れた。雪耶はうなだれるように、自分の両の手の平に頭を乗せる。その表情は髪に隠れてしまい、見ることはできない。


 狂司郎に打ち明けているわけではないのかもしれない。心に抱えたものがこぼれてしまっているだけのような雪耶の語り。それだけでは彼に何かが起きているのか、彼が抱える真の悩みが何なのかを、狂司郎は理解することは出来ない。

 だが、自分とは全く違う環境にいるはずの彼もまた、自分と同じように何かを背負って生きている。そのことは狂司郎にも伝わってくる。

テキスト by 流々透雫

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