Möelva-B×B-

絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

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狂雪12.近づく距離4.

 腹ばいになった雪耶は両肘をついて上半身を支えている。指先で屋上のコンクリートをカリカリと削るような仕草を続けていたが、ふと顔を上げ、小さな声で呟く。

「家族ってなんなのかな?」



―――家族―――


 狂司郎にとって、頭の中から消し去りたいような言葉だった。
 英家の後妻だった母親は 狂司郎が幼い頃に、家を出て行ってしまった。狂司郎はそれからずっと家族から愛されていると感じることが出来ないまま生きてきた。
 周りから見れば家族なのであろう父親と兄。だが、事業に追われる父親と、狂司郎を忌み嫌う腹違いの兄に、家族という言葉を当てはめることがどうしても出来ないのだ。


 前方に視線を向けたまま雪耶がポツリポツリと語り始める。

「俺は家のみんなからすごく大切にされてるのはわかってる。
そりゃぁたまに怒られることもあるけど……。

……でも、みんな、俺の言葉や行動にすごく神経質になってるように思うんだ。

俺、小さい頃にちょっとしたことがあって……。
そのせいなのかどうなのかわからないけど……
みんなが俺に必要以上に気を使ってるような気がするんだ」


 不安げな顔を見せる雪耶に、狂司郎は何も言わずうなずく。そして雪耶がまた語り始める。

テキスト by 流々透雫

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