Möelva-B×B-

絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

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狂雪9.近づく距離1.

 いつものごとく屋上のお気に入りの場所へ出るためのフェンスを、軽々と乗り越えた狂司郎は向かう先に人影を見る。


 デコか・・・。


 膝を抱え、座り込んでいる雪耶がいた。明るい日差しが雪耶を包み、彼の薄茶の髪をより淡い色に反射させている。
 両手をポケットに突っ込みながらその方向へと歩みを進める狂司郎は、ふと彼の背中にいつもと違う印象を受けた。

 普段からあまり足音を立てることなく歩く狂司郎だが、今日の雪耶はすぐ近くまで行っても気づく気配がない。眠っているわけでもなさそうなのだが。


 雪耶の隣に来た狂司郎は怪訝に思いながら彼を見下ろす。
 立てた膝を頼りなげに腕で抱え込み、ぼんやりと前方を眺めていた雪耶は、隣に立った狂司郎の影が自分にかかったことで、やっとその存在に気づく。

 狂司郎を見上げると、 一瞬の沈黙の後に
「あっ・・・狂さん・・・」
とにっこりと笑う。


 無理して笑っている―――
 そう気づいた狂司郎だが、そのまま無言で雪耶の隣に腰を下ろす。

 こういう場面では、どうしたのかとか、何かあったのかなどと聞いてやるのが一般的なのだろうが、狂司郎にはそのスキルがない。
 違和感を覚えつつも言葉をかけることに思い至らない。

テキスト by 流々透雫

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