Möelva-B×B-

絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

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◆ Piccola stanza segreta ~小部屋の秘密~1 ◆

 狭い部屋に置かれたスチール机の前にどかっと腰を下ろした久世雪耶は、待ちぼうけを喰わされながら、包みから取り出したキャンディを口に放り込んだ。
 明り取りとしての小さな窓しかない物理準備室は、さしずめ『秘宝の小部屋』というに相応しいところだ。

 この準備室の主は藤巻小春という女性の物理教師。

 美人だが、さっぱりとした明るい性格で生徒からの信頼も厚く、この準備室への訪問者も多いせいでおおっぴろげに出来ないのか、部屋のあちこちにちょっとしたお菓子が隠されているのを雪耶は知っている。

 美術準備室にいくと、雪耶が来るのを待っていたように鳴海先生がお茶とお菓子を出してくれる。
 他の生徒にも出しているのかもしれないが、鳴海先生と絵や花のこと、ゲームや音楽、学校での出来事を話す時間は楽しく、そんなひと時に他の生徒と鉢合わせした事がないので、雪耶には解らない。
 校内で先生が生徒にお茶を振舞う…ということは本来、間違った事なのかもしれないが、桜華ではそれが不自然という感じがないのもまた事実で、雪耶もそれを拒む理由がない。

 物理準備室では、意図的なのか偶然なのかは解らないが、生徒に見つからない様にと、専門書や資料などが雑然と並ぶ書棚や抽斗の中、時にはコンクリの床にそのまま置かれた授業に使う道具類に、ひっそりと身を潜めるキャンディやチョコを、これまた教師に見つからない様に探し出すのが、ここでの雪耶の楽しみになっていた。


テキスト by 辰城百夏

このお話は『雪の螺旋』とリンクしています。 
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