Möelva-B×B-

絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

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あとがきでございます

PRAY FOR JAPAN ~Kyohshiro&Yukiya~を書かせていただいた
ほっけ未凜です。
最後まで読んでくださってありがとうございます!!

これを書いたのは、時期的には作中と同じ4月半ば頃で、
当時の東京の様子はまさにこんな雰囲気でした。
今回Möelva-B×B-にアップするに当たって読み返してみて
自分で書いたくせに、
「あ~、あんときはこんな感じだったよなぁ」と
改めて当時のことや、震災当日のことを思い出したり。
一生忘れ得ぬ出来事であることは間違いないですが、
やはり当時受けた衝撃は、月日が経つにつれて
少しずつ薄らいでいくものですね。

「忘れる」ということは、生きていく上で大事な知恵ですが、
過去のものとして完全に処理してしまうにはあまりにも
大きな悲劇でした。
実際、被災地から遠く離れた東京で暮らす身であるにも関わらず、
まだ震災の爪痕は全く癒えてはいない、ということを
実感することもあります。
事後のフォローも未だ不十分極まりない状態です。
このサイトまで遊びに来てくださっている皆様にも、
それぞれ抱える想いがあるのではないかと思います。
いつも思い詰める必要はないことですが、まだ終わってはいない、
ということは忘れてはいけないな、と、最近の未凜は思います。

ところで、いつも私のSSはBLサイトにそぐわない
内容のものばかりなので、今回は「らしさ」を出すように
ちょっと頑張ってみました!
狂司郎に見つめられてドキドキする雪耶と一緒に
読者の皆様も少しはドキドキしていただけたらなぁ~、
なんて思ったりも。
そして、なんと挿絵までついちゃったりして
テンションMAXですよ!
まさか自分のSSに絵が付く日がくるなんて・・・!
未凜、感激の涙が止まりませんホントに。

挿絵は流々透雫が描いてくれました!
下書きの時点からちょこちょこと見せてもらって
いたのですが、予想のはるか上を行く美しさに、
私が誰よりも完成をwktkで全裸待機、みたいなw
本当にありがとうございました!
そして、この絵の素晴らしさを証明するように
拍手も最終話に一番多く頂いているという・笑
テキストだけの味気ない世界に彩りをいただいて、
よりいっそう世界観を具体的にイメージして
いただけたのではないかと、勝手に想像しております。

これから「節電」が合い言葉の夏が本格的にやって来ますね。
身体には十分お気を付けて、共に暑い夏を乗り切りましょうね!
暑さが苦手なほっけ未凜がお送りいたしました。

今後ともMöelva-B×B-をよろしくお願い申し上げます。
ありがとうございました!!



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| 震災復興応援企画 | 18:57 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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PRAY FOR JAPAN ~Kyohshiro&Yukiya~.10

「おい」

狂司郎の声が、雪耶を現実に引き戻した。
はっとして狂司郎のほうを見やると同時に、何かが手元に放られて、
雪耶は慌ててそれを受け取った。
見ると、購買で一番人気のオム焼きそばパンが手の中にある。
びっくりして狂司郎を見上げると、狂司郎は無表情のまま、
「それ食っとけ」
と言い残して、きびすを返した。

「えっ、えっ、先輩、いいんですか!?ありがとうございます!!」
大声を上げる雪耶を振り返ると、狂司郎は
「それと、先輩っていうのはやめろ。狂司郎でいい」
と言い残すと、今度は振り返らずにまっすぐ屋上から姿を消した。

「うわっ、俺、マジどうしよう・・・・!」
嬉しさのあまり、手の中のパンをじっと凝視した雪耶は、
いまさらのように、額がひりひりと痛むことに気づき、
そういえば狂司郎が自分にデコピンしたことを急に思い出した。

それでも、今は、その痛ささえも嬉しい。

額にそっと手をやりながら、雪耶は、ふたたび
手の中のオム焼きそばパンを見た。
狂司郎の、目に見えない優しさが、そこに
集約されているように感じられる。
「べ、別に、餌付けされたからじゃないんだからな!!」
誰も聞いてないのに、おもわず大声で言い訳すると、
さっそくパンの袋を破って口に運んだ。
正直、あれっぽっちの量じゃ全然足りねぇもんな。
狂司郎さん、ありがたく、いただきます!


PRAY FOR JAPAN ~Kyohshiro&Yukiya~. 
The End
テキスト by ほっけ未凜

PRAY FOR JAPAN ~Kyohshiro&Yukiya~. 
イラスト by 流々透雫

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拍手ありがとうございます!
なんと今回はステキな挿絵つきでございます。豪華版!
最後までおつきあいいただき、ありがとうございました (*´∇`*)

| 震災復興応援企画 | 18:51 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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PRAY FOR JAPAN ~Kyohshiro&Yukiya~.9

一瞬で校庭が薄桃色の霧で覆われ、先ほどから
遠く聞こえてきていた生徒達の声もかき消えたように感じて、
雪耶は思わず目を見張った。
しかしすぐに、見慣れた光景に戻り、
ふたたび校庭の喧噪も耳に入ってくる。

屋上まで運ばれてきた桜の花びらが数枚、
ひらりひらりと狂司郎と雪耶の周りに舞って、
足もとに力なく落ちた。

「あんなすごいことがあっても、時間の流れって
止まらないんすよね。季節は巡って桜は咲くし、
これから夏は来るんだもんな。
自然の力ってなんかスゴイ。敵わねぇ、ってカンジ」

校庭に目をやったまま、おもわず独り言を呟いた
雪耶の言葉が聞こえたのか聞こえないのか、狂司郎は黙ったままだ。

それでも、ふたりで黙って同じ景色を見ているだけの
この時間に、なぜかとても安らぐ思いがする。
雪耶は、この一ヶ月というものずっと心の中に抱えていた、
重くて冷たい、憂鬱という名の塊が、ゆっくり溶けていくように感じた。


テキスト by ほっけ未凜

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拍手ありがとうございます!次回最終話です

| 震災復興応援企画 | 18:56 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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PRAY FOR JAPAN ~Kyohshiro&Yukiya~.8

狂司郎は雪耶のほうに向き直って、
黙ったまま、じっと雪耶を見つめた。

長い睫毛に縁取られた、金色にも見える、
光彩の薄い切れ長の美しい瞳に吸い込まれそうで、
やけに胸がドキドキと高鳴り、なんだか
落ち着かない気分になる。

・・・やっべ、英先輩、近くで見るとすげー美形じゃん!
どうしよう、ヘンに緊張して来ちゃったよ・・・

心の中では、なにか言わなきゃ、と焦るものの、
どうしても言葉が出てこない。

じんわり頬が熱くなってきて、それでも狂司郎から
視線を外すことも、身動きすらできず、時が止まったかのように
硬直していると、出し抜けに狂司郎の左手が素早く動いて、
その長い指が、雪耶の広い額をぱちんとはじいた。
「って!!」
と思わず額を押さえたそのとき、ひときわ強い風が吹き、
校庭の桜の樹が大きく枝をたわませて花びらを一気に散らせた。


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| 震災復興応援企画 | 17:26 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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PRAY FOR JAPAN ~Kyohshiro&Yukiya~.7

「あのとき、美術の時間に使う花が要る、って
鳴海先生に言われて、自分から行くって言ったのに、
いざとなったらどの花も切るのは嫌になっちゃったんですよ。
花だって生きてるんだし、やっぱ可哀想だよな、って思って。
まだつぼみのヤツとか、今が盛りの花だと、
特に気が進まないんすよね。
でも、持ってかないワケにはいかないし。
で、切るならもう開ききってるのじゃないとなぁ、
とか悩んでたら、先輩がちゃんと俺が目を付けてた
花を切ってくれて、花たちにはやっぱ可哀想だったけど、
俺、なんだか嬉しくなっちゃって。
先輩ってちょっと近寄りがたいカンジだけど、
花を見る目があるなんて、すげーいい人じゃん!とか、
俺思っちゃったりして」

雪耶のおしゃべりを、狂司郎は聞いているのかいないのか、
微動だにしない。

一息に話し終えた雪耶は、コーラの蓋をプシュッと
開けてひとくち飲んだ。
「はー!コーラもたまに飲むと美味いっすね!
で、俺、そんときから、この先輩と仲良くなれたら
いいなぁ、ってずっと思ってたんで、今日、ここで
先輩とお話できて、すっげ嬉しいんです。
せっかく頑張って勉強してこの学校に来たのに、
最近暗い話ばっかだし、なーんか最初からシケてんな、って
思ってたけど、今日はマジ楽しかった!」

雪耶は、すっくと立ち上がると、狂司郎に向かって
満面の笑みを浮かべて
「突然お邪魔してすいませんでした!先輩のお邪魔に
ならないようにするから、またここに来てもいいですか?」
と、狂司郎を見上げた。


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| 震災復興応援企画 | 18:13 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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