Möelva-B×B-

絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

| PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

| スポンサー広告 | --:-- | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

ありがとうございました

Premonition ~The beginningを書かせていただいた
北 未凜です。
ここ数日にわたる小春先生のお話を読んでいただき
ありがとうございました。

このシリーズは、桜華学園の紅一点である藤巻小春先生と
狂司郎のお目付役である西門湊がメインの、
Möelva-B×B-では、サイドストーリーのような
立ち位置のお話です。
ホモに囲まれて生活していて、自身も腐女子である
小春先生に果たして人生の春が訪れるのか?
今後、このふたりの関係がどのように進んでいくのか
未だ未知数ですが、大人なふたりの恋愛模様に引き続き
注目していただけたら幸いです。

といっても、このサイトの趣旨であるB要素もL要素も
大変に薄い、というかほぼゼロであるお話であるがゆえ、
「なんで男女の話がココに?」
と疑問に思う読者諸氏も多かろうと思うのですが、
このシリーズを最後まで読んでいただければ、この疑問は
氷解するかと思われますので、懲りずにお付き合い
いただければと思います。

読者の皆様には、是非小春と一緒に湊に惚れていただけたら、と
念じながら書きました。未凜の使命は、
「いかに湊をカッコよいナイスガイに書くか」
というこの一点にあるのでございます。

掲載中は勿体なくも拍手まで頂戴できて、筆者である
未凜は密かに喜びの舞を舞っておりました・笑
今後、Premonitionシリーズの他にも色々と
作品を構想中ですので、お時間あるときにでも
また遊びに来ていただけたらとっても嬉しいです。

ではでは、今後もMöelva-B×B-をよろしくお願いいたします。
お付き合いいただきありがとうございました。

 
Copyright (C)   ciliegio2010, All rights reserved.


↓ランキングに参加しています。↓よかったらポチしてください。
 にほんブログ村 小説ブログ BL小説へにほんブログ村  にほんブログ村 イラストブログ BLイラストへにほんブログ村

拍手ありがとうございます!
スポンサーサイト

|  ・小春ライン | 23:46 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

12.Premonition ~The beginning 9

その時の小春のときたら、これ以上はないというくらい目を見開いて、湊の顔を見つめた後、湊に取られた自分の手を見つめ、そのあと地面を見つめ、最後にはまた湊の顔をじっと見つめて、湊は自分の顔に穴があくのではないかと思ったほどだった。
苦笑して、なだめるように小春の手を軽く握り直しながら
「貴女はとても魅力的な方ですし、私は貴女のことを知りたいと思う。私は貴女にもっと自分のことを知って欲しいし、貴女が私に関心を持ってくれたら嬉しい。
また会ってくれますか?」
と、小春の瞳を見つめながらゆっくりと語りかけると、小春はやっと、という風情で
「はい・・・」
とだけ返事をした。

本人は近いから大丈夫だと遠慮したが、自宅近くまで小春を送って行った後、湊はタクシーに乗り込み、英家の住所を告げるとぼんやりと窓の外を眺めた。
先ほど、小春とマダムの親しげな様子を見ているときに唐突に湊を襲った感情。そのことについて考えを巡らせた。

長い付き合いの友人、心を許して話し合える友人は、数は多くはないが湊にもいる。ただ、彼らも多忙だったり、すでに家庭を持っている者もいたりで、日常的に密に連絡をとりあったりすることはない。現在、頻繁に付き合いがあるのは、殆どが会社関係の人間で、友人というよりはライバル、もしくは同志という感覚のほうが強く、個人的なことを話したりできる間柄ではない。
高校を卒業して東京に出てきてからは、自分の時間のほぼすべてを英の家のために費やしてきたし、そのことを寂しいとか物足りないと思ったことなど一度たりとてなかった。
恩人である英、そして誰よりも大切な狂司郎、このふたりの為にだけ自分が存在する価値があるとまで考えていたし、たまさか友人達に「人ん家の坊ちゃんの世話ばっかでお前疲れないのかよ」と心配されることすらあったが、そんな自分に疑問を抱いたこともなかった。

しかし、小春の周りには、あんな風に仕事を離れて付き合える友人がたくさんいて、きっと毎日笑いが絶えないんだろう。小春の周りには常に明るくて柔らかな光が見えるように感じる。たとえて言うなら、彼女の名前のような、春先のうららかな光。かたくなに着込んだ重いコートをさりげなく脱がせてくれるような暖かさ。そして、やすらぎ。
(やすらぎか・・・)
今の湊にはおそらく手に入れることが叶わない世界だ。しかし・・・
(・・・俺は一体何を考えているんだろうな・・・)
それ以上考え続けることが怖くなって、湊は思考を断ち切るように目を閉じ、シートに深くその身をもたせかけた。


【Premonition ~The beginning】
THE END

テキスト by ほっけ未凜

Copyright (C)   ciliegio2009, All rights reserved.


↓ランキングに参加しています。↓よかったらポチしてください。
 にほんブログ村 小説ブログ BL小説へにほんブログ村



|  ・小春ライン | 17:47 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

11.Premonition ~The beginning 8

小春と店の外に出ると、昼間の暑さの名残か、まだ空気に熱がこもっているように感じる。
ごちそうになったお礼にバーにでも、と小春を誘ってみたが、明日も仕事があるので残念だが今夜はここで失礼したいと言われた。確かに教師の朝は早い。
「本当にごめんなさい・・・西門さんとご一緒なんて、そうそうある機会じゃないのに」
とうなだれている。先ほどは店のマダムに向かって拳を振り上げかねない勢いであったのに、今はこの落胆ぶり。本当に表情豊かな人だ。そのギャップの大きさがまた湊の関心を大きくする。

そういえば、と湊はなにげなく小春に問うた。
「先ほどマダムとお話してたとき、なにか盛り上がってましたね」
小春はなぜかまた耳を赤くして、
「いや、あれはたいした話じゃないんで・・・」
と歯切れが悪い。隠されるとかえって訊きたくなるのが人情、とばかりに湊が
「おや、私には教えていただけないんでしょうか。寂しいなぁ」
と小春の顔を覗き込みながらうそぶくと、小春はまたもや真っ赤になってうつむいたままで、
「いえ、あの、ママがですね、彼、ステキな人ね、って・・・」
と小声でごにょごにょと呟いた。

みなまで聞かずとも、さすがに湊にもマダムの言いたいことは分かった。つまり、小春が彼氏を連れてきたと思っているのだ。あの状況ではそう考える方が確かに自然ではある。
「なんかすみません、ママが勝手に誤解しちゃって」
と小春は恐縮しきりだが、ほんのり赤みの残る潤んだ目元、落ち着きなく彷徨う視線、忙しなく組んだりほぐしたりしている指先を見れば、マダムの勘ぐりはあながち的外れでもないことが分かる。本当に素直で可愛い人だ。
「まさか、光栄ですよ。それに、誤解だと決めつけるのは早くないですか」
と、そっと小春の右手を下からすくい取るような形で取って、指の辺りを軽く握った。


テキスト by ほっけ未凜


Copyright (C)   ciliegio2009, All rights reserved.


↓ランキングに参加しています。↓よかったらポチしてください。
 にほんブログ村 小説ブログ BL小説へにほんブログ村


拍手アリガトウ(〃´ω`)(〃ノ_ _)ノ デスッ♪

|  ・小春ライン | 18:03 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

10.Premonition ~The beginning 7

今回は自分が誘ったんだから、西門さんは素直にごちそうされてくださいね、と小春に念を押されたので、湊はおとなしく小春の言葉に従うことにした。
女性と外で食事をして、会計を持ってもらったことなど一度もない。今までは湊がすべて払ってきたし、それが当然だと思っていた。女性と付き合ったことがないわけではないのに、小春といるとなんだか初めて経験することばかりである。

会計カウンターを挟んで小春と店のマダムが楽しそうに言葉を交わしている様子を、湊は少し離れたところから眺めていた。
女性同士がおしゃべりしている様子は、なんとなく小鳥のさえずりみたいだな、などと考えていた時、マダムがふと小春の耳に口を寄せ、小声で何か囁いた。とたん、あれほどワインを飲んでも全く顔色の変わらなかった小春が火を噴くかと思うほどの勢いで真っ赤になって右手をすごい速さで左右に振り、もう、ママったら!!とマダムに向かって抗議している。一方マダムは意味ありげな笑顔を浮かべて小春にまた何か話しかけていて、小春は頬を染めたまま、口を小さく尖らせてマダムを軽く睨んでいる。そのやりとりの一部始終は、長く親しく付き合いのある者同士の気安さに溢れていた。

その様子を見ているうちに、湊は急速になんとも言い難い気持ちに襲われた。突如湧き上がってきた情動に戸惑いを覚えていると、カウンターから出てきたマダムが、
「当店のお味、お口に合いましたでしょうか」
とにこやかに尋ねてきた。
とっさに表情を取り繕って、
「ええ、どのお料理も素晴らしかったですが、特にメインには感嘆いたしました。素材の持ち味を最大限に引き出すあの塩加減と焼き具合は他では口にしたことがない味わいでした」
と答えると、マダムは、
「ありがとうございます。お気に召していただけたようでなによりです。シェフにも伝えますわ。またのお越しをお待ちしております」
とにっこりと微笑んだ。


テキスト by ほっけ未凜

Copyright (C)   ciliegio2009, All rights reserved.


↓ランキングに参加しています。↓よかったらポチしてください。
 にほんブログ村 小説ブログ BL小説へにほんブログ村

拍手(人´∇`)ありがとぉ☆゚.:。+゚

|  ・小春ライン | 18:05 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

9.Premonition ~The beginning 6

これまで魅力的と言われる女性、美しい女性には何人も会ってきた。
容姿端麗で、成績優秀でスポーツも万能だった湊に好意を寄せてくれた女性は学生時代からたくさんいたし、熱心なアプローチに押し切られる形で実際に交際したひとも何人かいる。しかし、彼女たちは湊に理想像を押しつけるばかりで、ありのままの姿を見てはくれないようにしか感じられないことがほとんどだった。湊自身も、彼女たちにどうしても好意を抱くことができずに、短い交際期間の末に苦い別れとなるのが常であった。

成人して社会人となり、湊が英の事実上の後継者という立場にあることが周囲に知られるにつれ、「結婚」のプレッシャーが加わって、余計に女性との付き合いがおっくうになった。彼女たちとの付き合いの先に見えるもの、そのことを考えるだけで憂鬱な気持ちにすらなり、意識的に女性を遠ざけるようになった。現在も湊に対して熱い視線を送ってくる女性は引きも切らないが、湊にはそんな彼女たちの期待に満ちた視線にも、己を裏切り続ける欺瞞にも我慢できなかった。

始めは、小春もそんな女性たちと同じような態度を見せるのではないかと多少構えていたが、彼女は全然違っていた。湊の社会的立場には関心がないようで、仕事や会社のことは殆ど訊かれなかった。「西門さんは自分の生徒の保護者」小春の認識はそれ以上でもそれ以下でもないようだ。

自分の仕事に誇りをもって一生懸命取り組んでいる。自分の意見は遠慮無く述べてくる。しかもまっすぐな言葉ではっきりと。レストランでは自分の食べるものは自分で決め、残したりなどしない。自分の感情に素直で表情豊かだ。

この人と過ごす時間は全然苦にならない。

女性と一緒に居て、これだけ自然体でいられたのは初めてかも知れない。今まで、女性は湊に緊張感を強いることはあっても、安らぎを与えてくれる存在ではなかった。
この人ともっと話をしてみたい。小春にはもっと自分のことを知ってもらいたい、とさえ思った。
そんなことを考えること自体が初めてであることに、湊自身まだ気づいていなかった。


テキスト by ほっけ未凜


Copyright (C)   ciliegio2009, All rights reserved.


↓ランキングに参加しています。↓よかったらポチしてください。
 にほんブログ村 小説ブログ BL小説へにほんブログ村


拍手アリガトウ(〃´ω`)(〃ノ_ _)ノ デスッ♪

|  ・小春ライン | 17:12 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

| PAGE-SELECT | NEXT

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。